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カール F. ブヘラとは

カール F. ブヘラは、風光明媚なスイスの古都、ルツェルンで1888年に創業された時計宝飾店「ブヘラ」からの歴史を受け継ぐ時計ブランドです。

起業家であるカール・フリードリッヒ・ブヘラと、宝飾品や時計の製造技術を学んだ二人の息子がともにファミリービジネスの拡大を目指してその名前を入れたオリジナルウォッチを発表したのは1919年のことでした。

当時としては新しい試みだったこのオリジナルウォッチは、観光ブームの追い風もあり、スイスを訪れた観光客を通して世界で評判になりました。

やがて、ブヘラグループ現会長である3代目ヨルグ・G・ブヘラが、満を持してグローバルビジネスへの展開に乗り出し、2001年カール F. ブヘラブランドとしてバーゼルワールドにデビューし、その後はマニュファクチュールブランドとして成長を遂げています。

これまでの歴史の中でも特に重要なのは2008年、長年にわたる技術の研鑽と経験に基づいて自社開発・製造の自動巻きムーブメントCFB A1000 を発表したときといえましょう。

ムーブメント外周を回転するローターがゼンマイを巻き上げるというとてもユニークな機構は、かつていくつかのマニュファクチュールブランドが挑戦しながら、完成できなかったものです。

ブヘラは初めての自社製ムーブメントにこの機構を取り入れ、実用化生産に成功した初の時計メーカーとなりました。

顧客に最も近いところに立ち、時計製造に取り組んできたブランドとしてのモットーは、トレンドを追うのではなく、着ける人のスタイルを表現するデザイン、信頼できる機能性、快適な着け心地など安心してパートナーのように毎日身に着けたくなるようなディテールを持った時計を作ることです。