モルディブでの活動報告

17日間におよぶ
マンタトラストによる
モルディブ北端
調査遠征の報告

17日間におよぶ1400キロの航海で200件のマンタ目撃、35件のマンタの新規ID登録など成果を得て、マンタトラスト・モルディブ北端調査遠征は11月17日に任務を終了しました。カール F. ブヘラが全面的に出資したこのプロジェクトの成果は、今後のマンタの保護活動に貢献することでしょう。

マンタトラストCEOのガイ・スティーブンス氏が率いたのは、研究者や海洋生物学者、教育者、そしてジャーナリストなど16名から成る国際的なチームでした。現地のマンタの生息数や海洋生態系を調査し、トラストによるマンタ教育プログラムを継続するために近くの島々の学校を訪れました。チームは期間中、カール F. ブヘラがチャーターしたライブボード船「洋上調査船」を拠点に活動しました。

プロジェクト概要
・参加研究者16名/マンタトラストメンバー、モルディブ環境保護庁、モルディブ国立大学、バァ環礁生物保護区、非営利団体ワン・ブルー・オーシャンメンバー
・実施日数/18日間
・35か所で89の調査活動
・海中調査時間/53時間
・遠隔地設置カメラによる92時間の調査
・漁業従事者56名へのインタビュー

獲得データ
・231枚のマンタのID登録化
・28枚のマンタをデータベース新規登録(これによってモルディブ域でのマンタ全体をほぼ把握したと考えられる)
・メスのマンタへの超音波スキャン/20回
・129枚のマンタをステレオ(立体)ビデオ写真測量
・3回のプランクトン・トロール網漁

教育活動
・6か所の学校訪問(児童養護施設1か所を含む
・335名の生徒とコミュニケーション
・70名の生徒へ、水泳レッスンとシュノーケリング、ダイビング体験を提供
・環境保護に関するキャリアセッションを4かい 実施(地元におけるロールモデルの方と一緒に)

現在マンタは国際自然保護連盟の絶滅危惧種レッドリストの対象です。マンタトラストは現状の傾向に歯止めをかけようと、尽力しています。モルディブのマンタの数は現在では安定しているとマンタトラストは考えていますが、世界的には減少が続いていますので、活動はこれからも続きます。カール F. ブヘラはマンタトラストと、そのミッションであるマンタ保護をサポートできることを誇りに思っています。
活動の詳細については、こちらをご覧ください。
カール F. ブヘラ: ニュース (carl-f-bucherer.com)